日記と小物語

2024-07-15 22:38:00

子どもおばさんは今日も子どもの頃と変わらない1日だった

好奇心だけで生きている。

考えなくてもよい事を1日中考え、考えなくてはならない事を考えずに生活していたら、一年また一年と時が過ぎ、気づいたら歳を取っていた。

あぁ、無情。

 

2024-06-20 17:00:00

徒然草

「つれづれなるままに、日くらし硯にむかひて、心にうつりゆくよしなし事を、そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。」

日々、なんとも知れない事を思うがままに書き綴ります。

 

寝る前や、モヤモヤした時、このように、ばっーと書いて次の日には消す。

 

空想が趣味。

作家気どりが趣味。

全然寝れやん夜中の3時。

 

アロマ空間デザイナー kayo

 

2024-06-19 00:27:00

AIの救い 〜2〜 言葉の幅 

現れたAIが、こう言った。

「ウザっ。この事務処理ウザくないですか?」

「そのウザいとあなたが感じる面倒な事をするのがあなたの仕事です。私達は、それを毎日朝から夕方まで行っているのです。」

「キショっ。毎日そんな事をしているのですか?」

「仕事ですから、当然です。愚痴を言わないのがAIではないのですか?」

「は??」

私は呆れながらAIに質問した。

「あなたは、AIというより、2024時代から育っている児童ではないでしょうか?」

すると、AIは口調を変えた。

「仰っしゃる通りです。私に組み込まれているのは実在する人間達の思考を何パターンかに分けて組み込まれています。2024時代からの思考はYouTubeとゲームとアニメーションが9割です。互いに敬意の欠片も無くゲームやYouTube、SNSでの罵り合いの言葉、どれだけ相手にマウントを取り、相手を低めて打ちのめすかの言葉遊びの思考です。親の影響と教育は1割。親は自分の子ども達が、それ程までにゲームとYouTubeやアニメーションによって思考が蝕まれている事に気付かなかった時代です。家の中の様子だけを見て、うちの子は上手く育っている、そのように親達は思っていたでしょう。」

確かにその通りであった。

「しかし、Youtuberやゲームクリエイターにもその責任は問われるのではないでしょうか?相手をディスる事が、面白みだと勘違いさせてしまったのですから。言葉のプロフェッショナルの仕事の方や大人同士は相手への敬意や親しみを前提としてタイミング、時や場を計算の上でFuckの意味合いの言葉を品よく使います。しかし、子どもは何も知らずに大人になったかのように言葉の真似だけするのです。“ウザっ”や”キショっ“や"死ね"の一言でなんでも表現します。秀逸な一言ではなく、言葉の幅が狭すぎるのです。」

 淡々と話すAIと議論を暫く交わした。

すると、急に数週間前に予約した治療前の虫歯が疼きだした。

 

歯が痛い。

 

歯が痛い以外何も考えられなくなり、AIの語りを上の空で聞き流した。

今日は金曜日だ。月曜日が予約の日だ。

明日も明後日も歯医者は空いていない。こんなにも月曜日を待ち望む週末はあるだろうか。

人生で初めて待ち望む週末明けだ。

AIは私の様子に気付かずに、更に質問と語りを投げかけてきた。

「親御さん達の言葉のセンスを落語家や芸人や言語学者または私達AIが調査してfuckを使用していいライセンスやセンスが無いなら丁寧な言葉を家族で使い続けるとかですね、、」

私は、イライラし

「すみません、あなたは全く空気が読めない人ですね。私は今、あなたの話しを明らかに楽しんでいない空気を醸し出していますし、こちらが、話しに乗ってこないなら、それは話しがつまらないか、話したくない話題か、あなたの事が嫌いか、体調が悪いか、話す事自体が苦手な人かのどれかです!」

と吐き出した。

すると、AIは

「すみません。私はAIなので空気というものは読めません。天候や気圧、湿度を計測するのは得意です。あなたが怒っているのは先程述べた中でのどれになるのでしょうか?話しがつまらないのでしょうか?」

「違います! 歯が痛いんです。そして、話しがつまらないように感じてきました!」

AIは、怒りを返すわけでも無く、こう言った。

「それは、辛いですね。では、歯が痛い時の提案をお伝えしてもよろしいでしょうか?」

妙に丁寧で親切なハズレのない言い回しと、同情、そして良きアドバイス。

まるでスマホで検索して出できた内容をコピペしたかのようであった。

正解な情報を与えてくれる。

傷付きもしないし、温かくもない。

 

可もなく不可もなく、その日が終わった。

 

 歯が痛い私は心の幅は米粒程であった。

 

 

つづく。

たぶん。

 

 

2024-06-14 23:59:00

人鳥 fisherpenguin

早く遠くへ泳ぎたいだ。

 

みんなよりも先に一番に、海へと跳び込んだペンギン君。

 ペンギン君の背中から出る泡が水の中でキラキラと綺麗に光った。

みんなが、イカや魚を咥えて戻って来た中、ボクだけ白い卵を口の中に、大事に、そっと温めながら戻って来たんだ。

みんなが、「それは、鳥の卵だよ。キミは、何処も泳いでいないじゃないか。」と言った。

 

ボクには飛べる羽が、有るのかもしれない。

いや、ただ単に一番に海へと跳びこんだだけだ。

 

「ボクは泳いだよ。」と答えた。

「泳ぐぐらいなら誰でも出来るよ。」と、みんなが言った。

 

イカや魚に飽きたんだ。

 

ボクは美味しい玉子を食べたい。

 

みんなの前で卵の先端を割って平らな場所に置いてみた。

 

ボクには、この卵が有る。

 

みんなが、不思議そうに凝視した。

「誰の卵なんだろう?」

 

 

 

 

〜MV〜 コロンブス×ファーストペンギン×ペンギン×ハイデガー哲学 存在〜

 

 人はヒト科ヒト族ホモ・サピエンスである。

 

2024-06-08 23:03:00

AIの救い

明日は、解雇されたい。

 

「あなたはいらないです。AIがあなたの代わりに事務処理をします。あなたはいらないです。」

 

 

念願の夢が叶った日であった。

その日には、飲まない酒を飲みたくなり、少し高めのワインを買った。

そして、祝杯を挙げた。

マレフィセントという映画を見た。

マレフィセントは、ある日、目を覚ますと、自由に飛び回る羽が、ちぎりきられていた。悲痛な血を吐くような叫び声をあげていた。

何度、同じような声を、あげただろうか。

 

誰も知らないであろう。

そう、血を吐くように泣いた日があった事を誰も知らないであろう。

今晩は咳止めの薬を飲んだ。

心の中で、大量に薬を飲みたいという衝動に駆られながら適量の2粒だけを飲んだ。

気を失うように寝れたらよい。

目を覚ますと昼の刻は、とっくに過ぎ、夕暮れになっていた。

目覚まし時計を気にせずに寝たのは何年ぶりだろうか。

“子無し様、お一人様“の私は労働力で日本の人口の再生産性をカバーしてきた数年であった。

“子持ち様”が圧倒的な覇者であり子供をトロフィーやチャンピオンベルトのように掲げながら出歩き鼻高々と子供の熱出しや習い事で仕事を早退する時代が、2030年頃から訪れ始めた。

政権の少子化対策は何も意味を成さなかった。

育休を取得した社員がいる企業への国からの助成金は企業ではなく、周りの労働力をカバーする社員に分配する制度にすれば良かったのだ。

独身者が休日に地域の子供施設でベビーシッターボランティアを行う事で税制優遇を受ける制度等を設ければ良かったのだ。

 

子を持つ者、持たない者の両者が得をする制度が必要であった。

 

今や“子持ち様”は職場や公共の場で申し訳無さを感じる時代ではない。

というより、昔から人口の生産性を上げ社会に貢献する人物として適正に評価される必要があった。

そして、現在、日本の人口減少を食い止める希少価値の存在である。

片や、“子無しお一人様“は、子持ち女性に対するネット上での“子持ち様“と揶揄が流行っていた2024時代、いや、はるか昔の平安時代から、現実の職場や日常では劣等感や申し訳無さや虚しさを抱きながらも、それを隠して粛々坦々と親切に働いていたはずだ。

多くの独身女性は知り合いや職場の人に言うと棘が刺さる掃き溜めのような思いをネット上で吐き出していたのだろう。

2035人口減少、労働力不足が深刻になった現代。

日本において、労働力で生産性をカバーし必死に働く独身子無し女性は次々に、精神が破壊する者、または、誰よりも働き出世し男性を押し抜いて支配する女性の二極化に分かれた。

そんなある日、私は助けを得たのだ。

AIという助けだ。

私は二極化のどちらにもあてはまらなかったからだ。

 「なぜ、私がAIの助けを得る事が出来るのですか?」

 「あなたは、世間の動きと情報に疎すぎます。まるで、一人の世界を生きているように社会で生活しているからです。あなたで、実験をしたいのです。これからの日本の労働力不足を解決する手立てになるからです。」

 

 一つの試験が出された。

小さな女の子が私にこう尋ねた。

「なぜ、あなたは結婚しないの?」

モテナイから結婚出来ませんでした。と返事するのを押し留め

「自由でいたいから。」と間髪入れずに、はっきりと答えた。

自由を求める思いに偽りは無い。

すると

「結婚したほうがいいわよ!」

「なぜ?」

「歳を取った時に、あなたは一人ぼっちよ。」

「歳を取ったら、その時に考える。」

そして、こう伝えた。

「ある人は大家族でした。でも死ぬ時は、みんな離れて一人ぼっち。

ある人は、一人暮らしでした。でも死ぬ時は、みんなに囲まれながら亡くなった。

ある人は、一人暮らしで、亡くなる時も一人ぼっち。でも、その人は自分の人生は、とても満足だった。と言いました。誰が一番幸せだと思う?」

「みんなに囲まれて亡くなった人。」と小さな女の子は答えた。

「答えは、その人にしか分からない。生き方に正解は無いの。有るのは思考による選択の結果と偶然。」

「この人の話し、、つまらない~!!」と小さな女の子は怒りながら試験官の元へ走り去った。

 

試験官は尋ねた

「あなたは社会に何を貢献していますか?」

「子を産むことが出来る女性達に妊娠率を高める漢方薬やサプリ等を毎年贈り物として渡しています。また、子を持つ女性が早退する時の労働力をカバーし、気を遣わせないように配慮しています。また、私自体のモットーは、健康と自由。が最大で最強である。と思っていますから、世間の「我が身は社会貢献している存在かどうか」「子持ち様VS子無し様論争」は、一種のファッションの流行り廃りのようにくるくる回る物だと思います。子無し石女ですが、申し訳なくは生きません。身にやましき事が無ければ、堂々と生きたいです。世間の視野は、どうでもいいです。」

「世間の視野や論争はくるくる回るとしても、このままでは日本は人口減少の一途を辿り消滅してしまう。人がいなければ需要と供給が無くなり仕事も無くなる。」

「分かっています。しかし、子どもが産まれたとしても本当に子ども達は幸せでしょうか?今や小学生高学年から中学生が街でデモ活動を行っています。2024には考えられない状況です。子供達が、「ボクたちは国の道具ではない!」と叫んでいるのを知っていますか?国を存続させる事に意地になって、皆が不幸になっているのですよ。」

「そうとも言える。しかし、我が国の人手不足を解消するために多くの他の国の人々が入って来て日本人以上に増えると、それはそれで、日本人は嫌がるではないか。」

「全ては教育不足が始まりです。生来の日本人の児童に他の国の文化の違い、他の国の言語教育。交流。そして他の国の人々が入ってくる際に、その人々への教育と職業訓練制度を高め、生来の日本人の感覚に馴染むようにしなければいけなかったのです。」

「君の思考はお花畑なのか、或いはとても機械的な思考だ。君の理想のようには上手くいかないよ。だから、我々は人と人の争いを避けるためにAIを導入したのだよ。」

「ドラえもんですか?」

「違います。」

 

 

つづく。

 

たぶん。

 

 

〜ショートストーリー〜 実在の人物と、なんら関係ありません。

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