日記と小物語
生類憐みの令
先日、
散歩をしていましたら、
向こう側から歩いてきた小型犬を散歩に連れているおばさんが、ご自身のワンちゃんに向かって、
「歩け!バカ犬が!」と急に怒鳴りました。
何事か!と振り返って見ますと、ワンちゃんがその場で、しゃがみ込んで、進みたくないよ…。
と引っ張られる紐を突っぱねている状態でした。
多分、ワンちゃんは歩き疲れたり、帰りたくない、脚か腰が痛い体調が悪い、別の犬が通った匂いで自分が歩きたくないルート、とかいろんな理由があると思います。
ペットって反抗的な口答えをするわけでもないし、可愛い以外の感情が沸かない生き物なはず。
世界で一番可愛い自分のペットに暴言を人前で吐くそのおばさんは相当、荒んだ方なんだろうな。
と、東京の闇を感じた日。
馬鹿とトラウマ
馬と鹿
虎と馬
馬はひとりだと神々しく凛々しく走るのに、鹿や虎と共になると惨めで哀れな生き物になる。
私の心はパレスチナ難民の如く。
鍵を持っていても鍵を閉めなくてはならない場所を失っている。
窓や扉が壊れている。または開いたままである。
一番大切な心の奥を閉め忘れている事に自分で気が付かなかったのだ。
閉ざしたままだと思っていた。
心を閉ざしていたわけではなく、城壁内に囚われていただけであった。
城壁を打ち壊し、肌身離さず持っている鍵を閉ざさなくてはならない扉に、しっかりと鍵をかけた時、私は私になる。
その鍵は本当に信頼した人にしか渡してはならない。
結婚って互いに見つめ合う事ではない
コクマルガラスみたいに男と女は契りを交わして結婚する
結婚と事実婚の違いは、きっと
正社員かフリーターか、または免許証が有るか無いか、のような違いで、あった方が何かと特で保障と信頼があって良いのだと思う。
生涯フリーターの私は結婚は向いてない。
愛と自由を手に入れようとしている私は結婚を選んではいけない種類である。
と言いながらすんげーイケメンがプロポーズしてきたら
「役所に行こか!」と即座にサインします。
let it be
「あのね。。」
「何?」
「ボクを見て」
「ちゃんと見てるよ。」
「あのね。」
「どうした?」
「わたしを見て」
「ちゃんと、あなたを知っているよ。」
「ボクは悪くない。あっちが悪い」
「どっちもどっち。」
「わたしは悪くない。あの子が良くない事を言ったの。」
「言わないで。て伝えよう。」
私は、わたしも、あなたも、ボクも見ている。
解決策は要らない。
ただ、聴いてほしいだけなのは分かるから。
ただ、甘えたいだけのコミュニケーションなのは分かるから。
冷え症の女
「あなたはなぜ、諦めているのですか?」
私は諦めているのだろうか?
「私は誰に対しても、全てを期待しません。期待は驕りだからです。老若男女問わず、誰に対しても、こうなって欲しい、こうであって欲しいとは思いません。現実を受け止め受け入れているだけです。」
すると、その人は言った。
「あなたは、なんて冷めた人だ!人を信頼し、ある程度の期待をしなければ相手は応えてくれないですよ。」
「相手は私の期待に答えるためのその場限りの表面的な行動や言葉を投げかける事しかしなくなるのが嫌だからです。」
「それは、あなたが相手の心を開くような会話をしていないからです。もっと、相手の心に耳を傾けなさい。本心を観察しなさい。」
「あなたの考えは正しいのでしょう。しかし、人の心の内は誰にも分かりません。例え、本心を話してくれたとしても、次の日には変わる事も、また忘れる事もあるからです。次の日の心も次の瞬間の心も本心だからです。誰も人が人の心を導く事は出来ません。」
「すると、これから先、あなたの諦めている心も諦めないように導かれる事はないのですか?あなたの冷めた心を見るとがっかりしますし、イラつきます。」
「誰も私に期待しないで下さい。
私は諦めではなく、人にも自分にも現実をただ受け入れ受け止めているだけです。
私は自分の考えは常に間違っているかもしれないという感覚がある事を信じています。」
