日記と小物語

2024-11-17 00:30:00

Curtains

小さなボクは大きなガラスの窓の前まで慌てて走って行った。

 

いつもは、大きな鏡の前で自分の顔を斜めに近づけてじっくりと見ていたのに。

 

大きなガラスの窓には、大きな黄色いカーテンが掛かっていた。

 

ボクは窓からの景色を見たかった。

 

大きな黄色いカーテンを掴んでガラスの窓の真ん前に滑り込んだ。

 

大きな空がグレーの色をしていた。

でも、すごく眩しかった。

しばらく見ていたかった。

 

その後、ボクは背中にある黄色いカーテンをクルクルと身体に巻き付けた。

それに飽きて、今度は黄色いカーテンを束にして掴んで窓から離れて走った。

そして、カーテンの束を一気に手放した。

 

黄色い花びらが散った。

 

 DSC_0298.JPG

 

2024-10-12 09:46:00

ありがとうごめんね

キミが

「ごめんね。なんて言わなくていいんだよ。」と言ったから、

ボクは

「ありがとう。ごめんね。」と言った。

キミが

「ありがとう。」と言ったから

ボクは

「ありがとうと言ってくれてありがとう。」と言った。

キミが

「ごめんね。」と言ったから

ボクは

「いいよ。」と言った。

ボクが

「ありがとう。」と言ったら

キミは

「うれしい。」と言った。

 

ボクが、誰かに

「ごめんね」と言ったら、

その人は

「許さない。」と言った。

 

ボクの世界にはその人は居ない。

 

 

2024-09-15 13:16:00

symphony

「歳を重ねる事にシワが増えました。鏡を見るたびに自分が消えてしまいたいと思います。」

すると彼が言った。

「バウムクーヘンがなぜ円熟しているか分かりますか?沢山の年輪のシワを何度も何度も重ねているからです。

私はあなたが居なければ完全にはならないのです。それは、弱さでしょうか?」

「あなたが居ない私も、まだ完全ではありません。」

 

 その日の夜、私は、ほうれい線に美容クリームを何度も何度も塗り重ねた。

 

 

〜Symphony  feat.Zara Larsson(clean bandit)× バウムクーヘン〜

 

2024-08-25 01:45:00

ナックルwalking

悔しさで我が身を主張して胸を叩いているのではない。

この拳は無駄な争いを避けるために距離を取っているのだ。

握りしめた両拳を上下に交互に動かして「自由になりたい」と涙を流す日もあった。

 

握りしめた拳を開いた時に、自由の扉を開く者となった。

 

握りしめる拳は地をしっかりと歩く者となる。

 

Banksy Gorilla編

2024-08-16 22:58:00

意外と協調性を大事にしている

人によって対応は変える。

人によって態度は変えたくない。

変えたくない。

 

自由と我儘の違い。

 

自由には責任と覚悟が伴う。

 

我儘は誰かのせいにする。

我儘は自分の感情を周りに吹っかける。

我儘は自由を得たいという思いに囚われた身である。

 

自由の風を吹かしたい。

 

 社会は協和音。

 

音痴だが、可愛げのある音痴になりたい。

 

 1000004468.jpg

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ...