日記と小物語
観る聴くに、ありのままの心
ある回のバラエティー番組の探偵ナイトスクープを観た。
ある男の子は飼っている犬のペットに怖くて近づく事も触る事も出来ず、いろんなチャレンジの末に、みんなに応援されながら、泣きながら近づいて、やっとの事で、小さな指先を犬の背中に、ちょんと触れていました。
小さい子どもでも、自分の中にある葛藤や何かを克服して頑張ろうとしている姿に感動して何故か涙が出た。
自分がどこまでやれるのか、自分を試したい。
そう思った。
クーラーが効きすぎて少し肌寒いディズニーストアーでの買い物中。
アロマ空間デザイナー kayo
ヒルデガルト
溢れ出した泪をスウェットの手の裾でキミはそっと拭いてくれただろ。
戦争で火傷を負った顔の傷痕を髪で隠していたら、キミはペロッと舐めてニコッと笑ってくれただろ。
ボクは今、心がケロイド状なんだ。
ヒリヒリするんだ。
きっと大丈夫。
薬草を煎じて飲んだら、そのうち治るみたいなんだ。
おばあちゃんが、びわの葉を煎じて飲んでいたのを思い出したんだよ。
苦しくなる胸元にも軟膏を毎日塗っているから、きっと、明日には元気になるよ。
明日には交差した両手は振りほどくよ。
きっとね。
〜「薬草で傷を治すスマトラ島のオラウータン×小さい時に観た、はだしのゲンの映画×日常で目にした後景」〜
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倍返しを浴びている
今日は子ども達と関わるバイトで
「うっせー。クソばばぁ」と2〜3回程、言われた。
自分も子どもの頃は、先生達に下品な言葉は使わない方法で悪態をついていたので、大人になってからはクソ罵声方法による倍返しを浴びている最中です。
子どもの頃に出会った先生達、めちゃくちゃごめんなさい。
大人になって自分の阿呆さに気付く事がある。
心理テストによると、今の私は、おせっかい度が80%らしい。
やはり、うっせークソババぁになってしもうた木曜日。
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武器を捨てた日
「さぁ、新しい事を始めなさい。
あなたは新しく生まれたのです。」
すぼめた両手をパッと開きながら海に向かって前に出した。
まるで、持っている刀を海に投げ入れるようだった。
「もっと大きな海へと旅立ちなさい。」
ボクは船に乗った。
大きな海へと航海に出かけた。
〜日本語手話 「新しい」 編~
サルの惑星
「君は何も見てはいけない。何も聞いてはいけない。何も話してはいけない。」
サルの惑星の感覚器官が言った。
見ざる聞かざる言わざるサルは、ある日、視覚と聴覚と言語力を奪われた。
「なぜ、私から全てを奪うのですか?私は、始めから何も持っておりません。取るに足りないただの一匹のサルです。」
「君は、私の大事な腰掛けを隠したからだ。」
「腰掛けは、始めから、私がいつも座る場所に置いてありました。なぜここに置かれているのだろう?と疑問に思っておりました。」
小さなサルは切々と伝えた。
しかし、サルの感覚器官長は言った。
「それは、分かっている。しかし、君は腰掛けを見つけるその前に、目を両手で塞ぎながら、「私は目が見えません。探せません。」と叫んだら良かったのだ。」
小さなサルは、泣きたかったが、泣く声が出なかった。
小さなサルは、何も見えなくなったが、見えるかのように振る舞った。
小さなサルは、何も聞こえなかったが、音楽だけは聴く事が出来た。
No music, No life サル
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