日記と小物語
AIの救い3 ジェンダーレス
「すみませんが私の洋服があなたのガサツな手洗いのせいで水浸しになりました。
この洋服は先日買ったばかりのお気に入りのワンピースなんです。女子は洋服や髪を汚される事が本当に嫌なんです。」
すると2024時代の思考が組み込まれているAIはこう言った
「ジェンダーレスの時代で、女らしさの女子アピールですか?男だろうと女だろうと洋服や髪が汚れるのは嫌でしょう。」
「……。」
「すみませんが、私にはこの荷物は重たくて持てません。手伝って頂けないでしょうか?」
すると2024時代の思考が組み込まれているAIはこう言った
「男も女も仕事に性差はありません。収入も仕事の役割も平等なのです。男らしい女であるあなたが自分でなんとかして下さい。」
「………。」
「すみませんが、格闘技を見るのは好きですが、格闘技ごっこに私をカウントするのは止めてもらいたいのですが、」
するとAIはこう言った
「女性は自分の身は自分で守る護身術や筋トレを積み重ねてきたはずです。今更、男らしい男に守ってもらおうとする古い考えを持つ昭和ですか?あなたならできるはずです。」
「………。」
すると、2030時代のAIが現れてこう言った
「職種、遊び、服装や髪型などの外見に性差を設ける必要はありません。しかし、骨格や筋肉の性差は男と女には存在し、身の危険や痴漢に合う確率は女の方が多いのです。
女が身を守るために必要なのは護身術ではなく女性らしい品位です。
男が威厳を保つ術は力と女性への細やかな気遣いです。
今の若い男と女を御覧なさい。小手先の女らしい男らしいモテる技術を身に着けてはいますが、幼い頃から偏ったジェンダーレス教育を受けているため、変に、なんでも男女平等であろうとします。
男らしさ、女らしさの真意を知らないままの大人になっているのです。」
つづく
たぶん
気が向いたら
アロマ空間デザインナー kayo
let it be
「あのね。。」
「何?」
「ボクを見て」
「ちゃんと見てるよ。」
「あのね。」
「どうした?」
「わたしを見て」
「ちゃんと、あなたを知っているよ。」
「ボクは悪くない。あっちが悪い」
「どっちもどっち。」
「わたしは悪くない。あの子が良くない事を言ったの。」
「言わないで。て伝えよう。」
私は、わたしも、あなたも、ボクも見ている。
解決策は要らない。
ただ、聴いてほしいだけなのは分かるから。
ただ、甘えたいだけのコミュニケーションなのは分かるから。
冷え症の女
「あなたはなぜ、諦めているのですか?」
私は諦めているのだろうか?
「私は誰に対しても、全てを期待しません。期待は驕りだからです。老若男女問わず、誰に対しても、こうなって欲しい、こうであって欲しいとは思いません。現実を受け止め受け入れているだけです。」
すると、その人は言った。
「あなたは、なんて冷めた人だ!人を信頼し、ある程度の期待をしなければ相手は応えてくれないですよ。」
「相手は私の期待に答えるためのその場限りの表面的な行動や言葉を投げかける事しかしなくなるのが嫌だからです。」
「それは、あなたが相手の心を開くような会話をしていないからです。もっと、相手の心に耳を傾けなさい。本心を観察しなさい。」
「あなたの考えは正しいのでしょう。しかし、人の心の内は誰にも分かりません。例え、本心を話してくれたとしても、次の日には変わる事も、また忘れる事もあるからです。次の日の心も次の瞬間の心も本心だからです。誰も人が人の心を導く事は出来ません。」
「すると、これから先、あなたの諦めている心も諦めないように導かれる事はないのですか?あなたの冷めた心を見るとがっかりしますし、イラつきます。」
「誰も私に期待しないで下さい。
私は諦めではなく、人にも自分にも現実をただ受け入れ受け止めているだけです。
私は自分の考えは常に間違っているかもしれないという感覚がある事を信じています。」
一語
「もっとぼんやりでいいんだよ」
とバームクーヘンは言った。
「なんで?バームクーヘンが、ぼんやりしたらカステラやスポンジ生地になっちゃうじゃない。」
「はは、いいんだよ。それで。カステラの底にはザラメがある。一番美味い。スポンジ生地はロールケーキになってカラフルなフルーツとクリームをクルッと包み込むのさ。
最高じゃないか。」
「でも、輪郭のはっきりしたバームクーヘンがいいんじゃないの?」
「ボクは一本の棒に豚の丸焼きみたいにくるくると回転させられてるだろ?何度も何度も刷毛で生地を重ねて重ねて火加減を見ながら丁寧に丁寧に年輪を作ったんだ。
だから、分かるんだよ。
キミははっきりさせなくていい。
もっと、ぼんやりでいい。」
日本生まれのショートケーキはバームクーヘンの一言を聴いて少し自分を労ろうと思った。