日記と小物語

2025-07-26 17:36:00

釈迦に説法

「あなたには私を注意する資格はありません!」

小さな蟻が大きな象に歯向かった。

 

大きな象は悲しそうに

「キミが間違った見方をしていても、キミが危ない方向に進もうとしていても、キミは私の話を聴く心が無いんだね。

この先には、大きな川がある。

小さな水溜まりですら溺れてしまうキミは、どうするのでしょう。」と言った。

 

象の仲間の猿が蟻に尋ねた

「キミは、なぜ象の話を蔑ろにするの?」

すると小さな蟻は

「ボクのママが、象は、この土地の事を何も知らない。耳を傾ける必要は無い。」と言ったんだ。

猿は小さな蟻に言った

「キミは小さな蟻だ。

キミのママは小さな柴犬だ。

大きな象は大地を知っている。

流れの速い大きな川を沢山渡ってきた象の話を聴かないキミ達は、ボクには滑稽に見えるよ。」