日記と小物語
タイガーマスクを被ったエリマキトカゲ
我輩はエリマキトカゲである。
猫だと思っていたら、大間違いだった。
犬だと思っていた時もあった。
更には、鳥になったと勘違いしていた時もあった。
恐れを感じたなら、襟をいっぱいに広げて後ずさりをしながら立ち去るであろう。
泣きたい私は最強に可愛いい猫など被らない。
アロマ空間デザイナー kayo
北極の氷のベッド
暖かい世界の冷たい氷のベッドはボクだけの居場所。
誰も近寄らないで。
今は泳ぐ事に疲れているだけなんだ。
氷が平らになったら、ゆっくりしっかり歩くよ。
#CNN 野生生物写真 氷山の上のホッキョクグマ
ハロクライン
「いっかいゆっくりと下に潜ってごらん。」
「イヤだよ。ボクはココから跳び出したいんだ。誰よりも早く一番に。」
「じゃあ、周りを見てごらん。この狭い枠の中に君と同じような子達はどれだけいると思う?」
「息が出来ないくらい、苦しいくらいいる。」
「君は上しか見ていないんだよ。」
「だって、下に潜ると薄っぺらいやつらと辛辣なクドい奴の間に挟まれてモヤモヤするんだ。」
「そのモヤモヤを、君は、なぜ、楽しまないんだ。」
「楽しめる君は不思議過ぎるよ。」
「不思議な世界は、とても幻想的だよ。」
少しだけ潜って泳ぐと氷がない世界に辿り着いた。
その時に、ボクは氷の下の美しい色に気付いた。
# 流氷に閉じ込められたシャチ
手を繋いでクルクル回るボク。
ボクは、クルクルと回る。
嬉しくなるとクルクルと回るんだ。
悲しくなってもクルクル回る。
イライラしている時もクルクル回るんだ。
クルクル回ると、なんだか、お空の上に、かけ上るような感じがするだろ?
ほら、ブランコに乗って目を閉じると、お空の上に浮かんでいるように感じるだろ?
時々、クルクル回りながらジャンプもしてみる。
いつか、きっと、空を飛べるはずなんだ。
遊園地には、メリーゴーランドがある。
回転ブランコがある。
お家には、フラフープがある。
洗濯機の中身がクルクルしている。
針がゆっくりクルクル回る時計がある。
何があるかな。
ボクは、ずっと、クルクル回りながら手にある物をクルクル回しながら見つめている。
ボクはチョコレートを沢山食べたいんだよ。