日記と小物語

2023-05-23 21:26:00

手を繋いでクルクル回るボク。

ボクは、クルクルと回る。

嬉しくなるとクルクルと回るんだ。

悲しくなってもクルクル回る。

イライラしている時もクルクル回るんだ。

クルクル回ると、なんだか、お空の上に、かけ上るような感じがするだろ?

ほら、ブランコに乗って目を閉じると、お空の上に浮かんでいるように感じるだろ?

時々、クルクル回りながらジャンプもしてみる。

いつか、きっと、空を飛べるはずなんだ。

遊園地には、メリーゴーランドがある。

回転ブランコがある。

お家には、フラフープがある。

洗濯機の中身がクルクルしている。

針がゆっくりクルクル回る時計がある。

何があるかな。

ボクは、ずっと、クルクル回りながら手にある物をクルクル回しながら見つめている。

ボクはチョコレートを沢山食べたいんだよ。

 

 

2023-03-12 00:02:00

ひとつの林檎を三等分

「私には芯さえ、あればいい。芯の部分だけを下さい。」

ひとつのリンゴをふたつに切り分けて、二人にリンゴを渡しながら彼女は言った。

二人が、その女性に

「なぜ3つに切り分けなかったのですか?あなたも食べて下さい。」と言った。

芯を求めた女性は言った。

「芯から種を取り戻し、種は土から苗となる。苗は大きな木を立ち上がらせ、その立派な木は多くの実を成らせるでしょう。私はその時には、実をそれぞれ多くの人に与える者となるのです。」

二人が、言った。

「その時には、私達も手伝います。」

 

 

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