日記と小物語

2024-03-05 23:29:00

不可能

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すぼめた右手の指先を口の左端につけ、回転させながらそっと指を開いた。

そして君はこう言った。

「キミの大好きな物をボクは分かっているよ。」

ボクは悲しい気持ちでこう言った。

「ありがとう。でも、沢山のトゲがあるんだ。」

君は、右手の平を頬にあて、後ろへそっと撫でながら言った。

「これなら大切なままでいいじゃないか。」

 

「そうなる事を願っている。」

とボクは言いかけた。

 

 

 

日本語手話 「バラ」「青」編