日記と小物語
2026-07-05 13:07:00
慣性の法則
「ねぇ、お父さん。なんで坂道ってあるの?」
夕方、ウトウトと目を閉じて横になっていると、開けている窓からアパートの横の道を自転車で通り過ぎる親子の会話が耳に入ってきた。
その子のお父さんが何て答えたのかは分からない。
私はアパートの横の道が坂道なんだ。と改めて気がついた。
歩いていると坂道だとは気が付かないくらい緩やかな傾斜だ。とても緩やかな長い傾斜地。
確かに、その道を通りすぎる小さな子ども達は自転車を立ち漕ぎしながら走行していたりする。のを目にする。
"登る坂道"なんて要らないよ、とその子は言いたかったのかもしれない。
"しんどいね。"と同調して欲しかったのかもしれない。
または、平坦な道しか今まで通らなかったのかもしれない。
道は登ったら、しばらく平坦な道、そして勢いよく下ったら、そのままのエネルギーでマイペースに進むだけ。
下っても、上昇気流に乗った鳥と同じ。
