「この中にあなたの大切な物を一緒に詰め込みたいの。」
少女が小さな空き瓶の蓋を開けながら言った。
「私の大切な物ではなく、あなたの大切な物を詰めたら。」
すると、その少女は言った。
「私は苦手だった物が大好きになったの。みんなより気が付くのが遅かったの。」
「今のあなたが大切だと思う物を信じなさい。決して私を信じないで下さい。」
蓋を開けると甘酸っぱいイチゴジャムの匂いがした。
アロマ空間デザイナー kayo